事件扱いにならなかった、娘の連れ去り事件②

大湾かよこ

2024年11月21日 01:23

こんにちは。
発達凸凹っ娘を抱える、思考と空間を整理するライフオーガナイザー大湾です。

前回の続きです =
少し過激な表現がでてくるので、ご了承ください。



私が現場についた頃には、互いの事情聴取も終わってました。


連れ去りにあった娘も、落ち着いてるように見えましたが、

夫が迎えに来た途端、泣きだし「怖かった」と言い過呼吸にもなったようです。


よし!ここからは任せて…と私の出番


警官Aからは、
「本人が了解して車に乗ったので、刑事事件にならない。
無理やり車に乗せられたとか、誰もみてないし」
と、言われたが納得できず、

「娘はしっかり判断できずに車に乗せられたのに、それでも事件にならないの?」
と言うが、翻ず


じゃあ、子どもとか小さい子でも今回みたいに連れ去られても、相手は捕まらないの?
と聞いたみたら、


無理やり車に乗せられたところを見てないと、事件にならない



おっそろしいですね、日本って、
ぜんぜん安全な国じゃないですよ



警官と話しても埒が明かないので、
連れ去り犯と話したいというと、

警官B
「僕らが立ち会います。
ケンカしないでくださいよ」
と言われるが…


「わからないよ~」と、ニヤける私



連れ去りSの元に行くと
平謝りするが、隣の女性は突っ立ってるだけ

この人は誰かと聞くと、
Sの妹だという


Sに尋問してみた
どんないきさつで、娘をここまで連れてきたのか



宗教団体がどのように初対面の人を連れ去るのか、
箇条書きするので、ご参考に。



①コンビニに立ち寄ると店前に座り、パンと飲み物を食してた娘を見かけ、
帰りにまだいたら声をかけようと思ってたので、声かけした


②宗教新聞を見せ、二人で挟んで40分間の説法

③娘の頭や背中を撫でる(グルーミング)


※娘の場合、自閉症があるため不必要なタッチで身体が固まります。
その結果、操り人形と化します。

④悩みあるでしょ?一緒にお祈りしたら解決するといい、車に乗せる

※娘は車に乗ってはいけないと思ってたのに、操られるまま乗ってしまったのです。



会館についてからの動きを聞きました。

入信手続きをさせたのか、
一緒に読経させたのか、
経本や数珠も買わせたのか、

「経本、数珠は私のを貸せたので買わせてません」
というS


私が気になったのは、どこまで個人情報をとったのか・・・
そこを聞くと

(1)氏名
(2)住所
(3)電話番号
(4)職場

その後も接触しすいようにと抜かりないのです。


「もう関わらないで!
個人情報も全て消して」

と言うと、
いつの間にか、少し年配の女性が来ていて

「受付簿に書いたのは、私達のものなのでそれを渡せない」
と強気にでる年配の人


そのことで押し問答になり、だんだん怒りがでてくる私…


「娘さん、心配になりますよね、私にも娘がいるので分かります」
と宣い、そのまま説法を始めるS


頭の中でプチっときた私…


「ちょっと、どの口が言ってるのよ!
子どもがいるなら、分かるでしょ!
自分達だけであの館内で、宗教でも何でもやってればいいでしょ
一般人を巻き込まないで!」


応えてるのか分からない連れ去り姉妹と年配の人


戦闘モードの私は
「警察管がいなかったら、あんた達、殴ってるわよ!」

「二度と近づかないで!
今度あったら、出るとこ出るから覚えていて!」
と、捨て台詞決め台詞を吐いて終了


最後は、夫も加わって釘をさしてS達から離れました。


クールダウンしながら、自分の車に戻ろうとすると
刑事Cが
「娘さん、ケガがないか確認してもらえませんか?
もしそうなら、話が違ってくるんで」

要するに、傷害事件になるみたい


幸いにもケガはないが、
「車の中でも、あのSがずっと頭とか背中をさするから、とっても怖かった」
という娘

ある意味、心の傷ですよ・・・・


刑事Cには、
知的障がいがあり
瞬時に判断できないこと、
自閉症があるので
怖くて固まると操りやすかったのかも、
と話していくうちに、私もだんだん落ち着いてきました。


しかも、
「お母さんが、相手にしっかりと怒って言ったことがとても良かったです。
我々警察は中立なので、
どちらかを一方的に注意できないんです。
特に、宗教団体に活動をやめるようには言えないのです。
だから
家族が強く言うのが、一番効くんですよ。
ありがとうございました。」
と、言ってくれました。



規則を盾に話す制服警官に対し、
刑事は、寄り添って話を聞くんだなあ~
と、妙に感心した夜でした。



すっかり、遅くなった帰り
気分転換をしたくなり、

「もう今日は特別に、いつもは買わない物を買って夕飯にしよう」
と提案し、セブンイレブンへ



買い物してる途中で、いきなり娘に呼び止められた私と夫

「お父さん、お母さん
今日は代わりに、(連れ去り犯Sに対し)怒ってくれてありがとう」

と言うではないか~


うんうん、
こんなときは戦うのだよ、家族のために


この時の娘の言葉にも感動したけれど、

私って、戦えるんだって
自分に感動した一日でしたよ



事件の内容は、今回で終わりです。

次回は、私と夫がずっこけた後日談をお話しますね。
笑えます…




本文とは関係ないですが、娘の好きなキロロの金城綾乃さん







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